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【資料】「一海軍士官の半生記」
草加龍之介「一海軍士官の半生記」光和堂  

明治25年に生まれ、兵学校卒業。横鎮副官、海軍大学のエリートコースを歩み、航空部隊に深く関わって終戦時には海軍中将・連合艦隊参謀長であった著者の半生記です。唐草の職場の図書室にあった数少ない海軍関係書籍。発見してからというもの、借りては返し、返してはまた借りて…と4、5回は繰り返してました。

 幼少時から第一航空艦隊に至るまでの記録とありますが、登場人物も多く、参考資料としても読み物としても非常に面白いです。
 前書きによれば、元々は晩年の著者が子息の履一郎氏に「我が生涯、誕生から1AF参謀長。」と走り書きした原稿用紙入りの封筒を「ただ持っていればえゝ」と託したものだったそうです。没後に親戚とのやりとりで「面白いから出版しましょう」と言うことになったそうで、読者としては出版してくださってありがとうございます、と言いたい位です。

以下、感想のようなレビューのようなものです。
 太平洋戦争後期〜終戦に関する記述はありませんが、海軍関係のことは兵学校生徒の頃からその時代の出来事と絡ませて興味深く書きつづられています。カムチャッカでのハラハラする場面やスキー訓練の微笑ましい光景。そして関東大震災での海軍の行動は非常に興味深いです。横須賀鎮守府で副官をしていた時の話。救援物資の輸送などはいつも時代も自衛隊だろうと軍隊だろうと変わらないのだな、と思いました。
 海大受験の模様は、読めばいかに難関であるか分かります。しかし、語学がサボりの対象になっていたとは…(笑)。
 ドイツの飛行船ツェッペリン号に日本海軍代表で同乗したときのことは著者にとって印象深い出来事であったらしく、かなりの項が割かれています。この飛行船同乗で一躍有名人になって、「草鹿少佐メンコ」まで出たのだとか。
 海軍士官としての回想が主ですから、当然沢山の海軍関係者の名前が出てきます。印象に残っているのは、横須賀鎮守府副官時代の財部さんとのやりとりや、処分を受けたときの米内光政(当時海軍大臣)の名前入り令状、山本五十六についても触れているので、海軍ファンには堪らない(少なくとも私には)一冊です。中国を視察した時の記述に、東条英機についてもあるのですが、著者本人はあまり好きではなかったらしくかなり手厳しく書いてあります。
 中学校時代から海軍兵学校までの生活ぶりは、「こうしていたら私はもう少しまともな人間だったかも知れない…」と思う程にしっかりした生活をしています。夏休みの禅寺体験や兵学校の食事事情では笑っちゃう微笑ましいところもありました。
 有名な海軍さんの生涯については、伝記などよく出されていますが、本書で最も注目すべきは自伝であるということ。伝記とは一味違った楽しみ方があります。
| Histoire du Japon Moderne-日本近代史- | 21:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
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